東京都立雪谷高校同窓会・螢友会のホームページ/学校創立1913年(大正2年)4月

20期:池本 碩朱

雪高野球部 昨年の回顧と本年の展望

2009年度の雪高野球部の活躍ぶりを主に公式戦から振り返り、2010年度の展望を私なりに考えてみました。

2003年夏の甲子園出場以来、しばらく低迷ともいえる時期が続きましたが、昨年、甲子園出場はならなかったものの、再びあの熱い感動を味わうことができました。試合における選手たちの活躍ぶりを振り返り、今シーズンへの期待値を考えてみたいと思います。

2009年度の公式戦を振り返る

昨年の主力であった3年生は、1年生の頃よりレギュラー入りしたメンバーが多く、その意味では、試合慣れしていて公式戦においても緊張感もあまりなく、伸び伸びとプレーしていた印象があります。2年生を経て3年生となった昨春の大会において、早くも彼らは実力に裏づけされた好結果を出し、続いての最後の夏大会において結実したと言えるでしょう。

2009年 春季東京都高校野球大会

新チームとなった前年の秋季大会のブロック準決勝で、強豪の日大三高にコールド負けはしたものの、その経験は3年生となった春に活かされました。

①1回戦 雪高9-0都広尾(7回コールド)
②2回戦 雪高11-1都駒場(6回コールド)
③3回戦 雪高不戦勝拓大一
④4回戦 雪高2-8国士舘

相手は選抜出場校の国士舘です。練習試合では何度か勝ってはいますが、公式戦ではなかなか勝てません。前年の夏も4回戦でコールド負けしており、どうしても越えられない大きな壁でした。
この大会でも、善戦はしたものの結果は大敗と言えるものでした。何しろ打てず、ヒットは3人の4本のみ。
逆に、先発坂本君は15本のヒットを許し、最終回にはダメ押しのホームランも浴びるというものでした。
それでも、過去、春の大会は、甲子園出場の年もそうでしたが、だいたい2回戦止まりでした。この大会では、東京都全体のベスト16に進出し、夏に向けて着実に力をつけていることを実感させるものでした。

2009年 全国高校野球選手権大会 東京都大会

春にベスト16となり、この大会はシードされ、3回戦からの登場でした。

①3回戦 雪高8-4大東大一
②4回戦 雪高7-4安田学園
③5回戦 雪高3-2都足立新田(延長11回サヨナラ)
④準々決勝 雪高7-5国士舘
三度目の正直で、ついに大きな壁を越えた感動的なゲームでした。
試合は、初回に先制点をあげたことが好影響となり、序盤から押し気味にゲームを進めました。
2回にいったん相手の逆転を許しましたが、味方打線も3回に3点を追加して再逆転し、さらに4回にも2点を加え、中盤の6回まで6-3とリードを広げました。
終盤に追い上げられましたが、ピンチの場面もいずれも最少失点に抑えて逃げ切りました。
この試合は打線が好調で、ヒットは相手を上回る12本を放ち、特にクリーンナップの川元君、坂本君、小杉君で半分の6本を稼ぎました。
中でも、坂本君は投打に活躍し、打ってはヒット33本、投げても相手チームに10本のヒットを許しながら要所を締めて完投しました。
何と言っても味方打線が加点した後の中盤の4~6回をノーヒットに抑えたことが、相手チームに主導権を渡さなかった大きな要因だったと思います。

⑤準決勝 雪高7-1成立学園
準決勝は、危なげないゲーム運びで、試合巧者ぶりが目立った内容でした。
前の大一番に勝利して気合が抜けたのか、打線はヒット7本と相手チームを下回りましたが、3回、4回に5本を集中して2イニングだけで5点を取るという効率的なものでした。
投げても先発の坂本君、10本のヒットを許しましたが、要所を三振で切り抜け、終わってみれば失点は1点のみ、12奪三振の力投でした。

⑥決 勝 雪高1-24帝京
とうとうここまできたかという感慨深いものがありました。
帝京とは、雪高が甲子園出場を果たした2003年こそ対戦しませんでしたが、1995年の準決勝では、コールドで敗れるという因縁のある相手であり、どうしても越えなければならないもう一方の壁でしたが、ここでも雪高の前に大きく立ちふさがる結果となりました。
点差からすれば大敗という結果ですが、チームやプレーヤーとして決して恥じる必要などないものと思います。
ここまで一人でチームを支えてきた感のあるS君ですが、6連投の疲れはピークに達しており、140キロ以上を出す投手3人を擁する相手チームとの投げ合いの結果は、最初から見えていたのかもしれません。
853球を一人で投げ抜いたその頑張りは、恥じるどころか賞賛に値すべきことですし、観る者すべてに大きな感銘を与え、明日の野球に繋がるものとして、後輩たちにも多くのものを残したに違いありません。

2010年度の展望

2010年度は、2年生のうちの2009年の秋季大会から既に始まっており、メンバーがガラリと入れ替わった新チームのこの大会での結果を踏まえて、春季大会までにどれだけ技術やフィジカル面での力を付けるかによって自ずと結果は見えてくるものと思います。

2009秋季東京都高校野球大会

この大会から、予選ブロックからは2チームが本大会へ出場できるようになりました。
したがって、本大会は、前年の倍の48チームとなりました。
新チームとなって初めての公式戦であり、各校の戦力も未知数なため、強豪校といえども、低学年より傑出した力を発揮しているレギュラーメンバーを擁していない限り、足元をすくわれることもあり、決して油断のできない大会であると言えます。

一次予選 第1ブロックA
①1回戦 雪高8-1安田学園(8回コールド)
②2回戦 雪高2-0都成瀬
③決勝 雪高12-1都足立工(5回コールド)

初戦でまたもや強豪の安田学園と当たりましたが、やはり、相手チームは戦力が整っていないのか、はたまた、過去の対戦における相性の良さなのか、コールド勝ちという結果でした。
2回戦以降は、試合数が少なくなったこともあり、Aゾーン代表となったことはまず順当な結果と言えるでしょう。

本大会
④1回戦 雪高11-1多摩大目黒(6回コールド)
⑤2回戦 雪高2-0都小平西
⑥3回戦 雪高2-4東海大菅生

この試合は、大変惜しいゲームでした。
打線は相手チームを上回るヒットを放ちながらチャンスでのタイムリーが出ず、追加点を奪えませんでした。
守っても、エラー5個で、その内の多くが失点に繋がり、自滅した格好です。
結果的に相手チームは決勝まで進んだわけですから、実力的に差がなかっただけに、勝負は時の運とは言え残念でなりません。

2010年春から夏への展望

先にも書きましたが、秋季大会からどれだけ各自の力を伸ばせるかで、最高学年としての最後の年が占えると思います。秋季大会は不完全燃焼のような形で終わりましたが、それでもベスト16ですから、一応の実績は残したと言えるでしょう。

また、選手層のことで言えば、素質的に優れたメンバーが多く残っています。打線は、1年生の頃から試合に出ている宮本君、佐藤君、野澤君、さらにパンチ力のある梅村君や戸津君に期待がかかります。

一方、投手陣は、昨シーズンまでの坂本君一人といったような状況から、昨年の新人であるセンス抜群の戸津君や蔵本君が順調に成長しているように思われます。このように、現在までの実績やメンバーの潜在能力からすれば、来シーズンも大いに期待してよいと言えるのではないでしょうか。

春季大会にベスト16以内の成績を残すことができれば、「再び夏の甲子園へ!」の夢も現実味を増すことになるでしょう。

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